11月8日 ラモのオペラを聴いて

 今日は、ラモのオペラ、レ・パラダンを鑑賞した。パリのシャトレ座からからの引っ越し公演で、バロック音楽の演奏で名高いウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンが音楽を担当した。

 ダンスやCGもふんだんに取り入れた現代的な演出で、視覚的にも刺激の大きい上演だったようだが、聴覚的にも極めて満足度の高いものだった。歌手もオーケストラも本当に素晴らしい。古楽器を用いていながら変化と迫力に満ち、また全体のバランスも絶妙だった。スリリングな緊張感と、ゆったりした安らぎが同居する不思議な世界……。心を楽にして音の流れに身を任せることのできる幸せを、満喫させてもらった。

 私は先週、愛知芸大の学生オーケストラとブラームスの協奏曲を弾いた。自分としてはかなり力が抜け、以前より余裕を持って弾けたと感じたし、客席からはBravo の声もかかって、まずまず好評だったが、聴いていた人たちの上にはどんな時間が流れたのだろう。今日のオペラのように「最上質の音楽を聴いたな」と心からの幸せを味わえるような演奏が提供できるように、まだまだ勉強を続けなければなるまい。

 今月は、残念ながらあまり演奏の機会に恵まれないが、それだけバロックヴァイオリンの練習に身を入れられるだろう。また、小学生に聴いてもらうコンサートや音楽コンクール、短大の推薦入試などの審査、そして「点字楽譜利用連絡会」の運営委員会など、いろいろな用事がある。学生たちも、これからは練習に身の入る季節に向かうから、きっとレッスンの希望が増えるだろう。

 今月3日に名古屋から戻ったら、母がひどい風邪で寝ていた。だいぶ回復したが、まだ本調子ではないようだ。風邪が流行り始めているようだが、どうか私のところには来ないでくれ、と祈っている。明日も、今日のオペラの余韻を耳に聴きながら、幸せな1日を送りたいものである。

和波たかよし

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