4月4日 4月を迎えて
2週間前の私は、清里のコンサートに向けて集中していた。お客様が 100人ほどの、私にとってはけっして大きくないコンサートだが、これから5年間続くシリーズの大切なオープニング、しかも私が尊敬して止まないダヴィード・オイストラフへのオマージュ、と名付けたプログラムを演奏することの心地よい重みを確かめつつ、練習に明け暮れていた。
清里は、期待したとおり素晴らしい雰囲気の演奏会になった。ショスタコーヴィチとプロコフィエフのソナタをメインに据え、チャイコフスキーとラフマニノフの小品を加えたかなり堅いプログラムだったが、熱心なお客様の息遣いを感じながら、曲に集中して楽しく弾けた。地元の方々と遠方から来られて宿泊された方々がブレンドされた客席の雰囲気は、まさに「最高」であった。9月28日の第2回は、ドビュッシー、バルトーク、イザイ、ガーシュウィン、ラヴェルの5人が1917年から1927年の間に作った曲を集めて聴いていただく。こちらも今から楽しみである。
さて、清里から戻った後の1週間は、すっかり春休みモードで過ごしてしまった。練習はちゃんとやっていたが、寸暇を惜しんで高校野球やプロ野球を聴いていた。今月からはまた忙しくなって、悠長に野球を楽しんでいる余裕はなくなるから、私にはとても貴重な時間だった。それにしても、なぜ私はこうも野球が好きなのだろう。放送が聴けない時は、しょっちゅう携帯でスコアをチェックするほどの熱の入れようなのだ。
だが、どこかのティームを特別に応援しているわけではない。強いて言えば、弱いティームにシンパシーを感じながら聴いている。だから、今年の高校野球は楽しかった。スターのいる学校が次々に甲子園を去り、希望枠で選ばれた大垣日大が準優勝した。実に爽やかな大会だったと言ってよかろう。
プロ野球では、楽天が面白そうだ。今日は、見事なサヨナラゲームで去年の覇者、日本ハムに連勝した。そして明日は、ゴールデンルーキー、田中君の出番である。前回は打たれてしまったが、明日はどうだろう。これで失敗すると、当分2軍生活になってしまうかもしれない。彼の将来にとって、極めて重要な登板である。私は、彼の成功を願っている。大リーグへ行ってしまった松坂を追い越すような存在になって欲しい。
ところで、ようやく今年の八ヶ岳サマーコースの要綱をホームページで公開した。これから参加者の募集をしていくわけだが、多くの元気な受講者が集まってくれることを祈っている。1年休んだ後再開する今年のサマーコースは、何としても成功させなければならない。私や土屋美寧子の考えている「音楽」を後輩たちに伝えていく場として、このサマーコースは私たちにとって大変重要な場所なのである。体力、気力を充実させて、受講者たちとしっかり向き合えるレッスンをしたいと、今から張り切る私である。
和波たかよし
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