12月30日 発表会を終えて

 このところ、私は生徒たちに喜ばせてもらっているようだ。本田早美花さんの素晴らしい演奏に続いて、一昨日の発表会も、皆それぞれに持っている力を発揮し、良い音楽を聴かせてくれた。「お客様もできるだけ連れていらっしゃい」と繰り返し檄を飛ばした効果もあってか、今回はいつもより多くの方が聴きに来て下さり、これも演奏者を大いに刺激したのではないかと思う。もちろん私にも、有り難い励ましであった。

 インターネットで発表会のことを知って、聴きに来られた方もある。ホームページに感想を寄せて下さったが、「自分が、自分がといった押しつけがなく、音楽と真摯に向き合う演奏に感動した」と書かれていた。これこそ、私の理想とする「演奏」の姿だ。生徒たちが私の精神を実践してくれ、それが聴く人に喜びをもたらすなら、私にとってこれほどの幸せはない。

 発表会より前、26日には、この秋から時々レッスンをしている名古屋の小学生、安田理沙さんが、刈谷市で行われた子供のための音楽コンクールで金賞をいただいた。私はさほど多くのレッスン時間を割いたわけではなく、これは本人やお母様の努力と、普段指導しておられる名古屋の先生のお陰なのだが、それでも弟子が1位になるのは、やはり嬉しいものだ。小学生ーー特に彼女はまだ2年生なのでーーを教えるのは、私にとってかなり難しいのだが、驚くほどの生長を見せてくれたり、私の言葉への反応が早くなったりするので、レッスンの度に何か新鮮な喜びがある。もちろん、一人前になるまでには気の遠くなるような長い道のりが続いているわけだし、私としては、とにかくヴァイオリンを辞めずに、順調な生長を続けて欲しいと祈るのみだ。今から「20年後の彼女はどんな風になっているだろう」などと想像するのだが、それより前に、自分の20年後がどうなるかを心配した方がよさそうだ。

 昨日の日中は、家の窓ガラスを拭いた。ガラス拭きは、子供の頃母にやり方を教えてもらってから、ずっと私の仕事なのだ。そろそろ定年退職しても良いはずだと思うのだが、妻は私にやれと言う。疲れるし、綺麗になったかどうかを自分の目で確認できないのはストレスだから、なんとかサボりたいと画策したが、結局今年も、私が分担している窓は全部拭いた。といっても、半数近い窓は妻がやるのだから、あまり大きなことは言えないだろう。

 間もなく、平成20年が開ける。世の中には不安定要素がいっぱいだが、音楽の素晴らしさをより所に、来年も前向きに毎日を過ごしていきたいものだ。

和波たかよし

 日記トップページへ戻る

ページトップへ


このページの音声データ・文章・写真等、内容に関する著作権は和波たかよしに帰属します。他のメディアへの無断転載はご遠慮下さい。