2月21日 互いに高め合って
今日の私は、久しぶりに体内からワーキング・スピリットが溢れてきて、中身の濃い練習ができたように感じた。名古屋の疲れが取れてきたこともあるが、理由はそれだけではない。
去年の秋から、桐朋学園女子高校への入学を目指して私の指導を受けていた中学生の内山さんが、見事に合格を果たしたのだ。高校に門下生を迎えるのは、4年ぶりのことである。このところ、桐朋では次々に卒業生を出して、少しずつ生徒が減っていたので、若い力が加わってくれるのはまことに有り難い。
この生徒は、かなり基礎がしっかりしているが、とても引っ込み思案な演奏をするので、試験でうまく行くだろうかと不安だった。でも、彼女は頑張った。心から「おめでとう」と言いたい。彼女も、そして名古屋で頑張っている小学生の安田さんも、私に大きな励ましを与えてくれている。若い力から受ける刺激を励みとしてこちらも頑張り、世代間の交流によって互いの音楽をレベルアップさせる。これは、非常に大切なことだと思う。
世の中は何となく不景気だし、漁船とイージス艦の衝突や殺虫剤入り餃子など、出口の見えない不可解な事件も多い。しかし、だからといって私たちまで暗くなってはいけない。私は、音楽を志す弟子や仲間たちと、互いに高め合いながら、周囲に希望を振りまくような毎日を送りたいと願う。そうした気持ちで、3日後の「無伴奏リサイタル」に臨もうとしている。
和波たかよし
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