音楽からの贈り物
(新潮社)
推薦文「類い稀な人間ドラマ」
和波たかよしさんは、世界を舞台に活躍する著名なソリストであるばかりでなく、視力障害を持ちながらも、室内楽は勿論、オーケストラの一員として指揮棒を見ずに音を合わせる離れ技をやってのける世界只一人の演奏家です。その上、'93年のサイトウ・キネン・オーケストラでは、狭いピットに入ってまでオペラに挑戦する意欲を示し、さらに驚くべきことには、みずからのオーケストラを組織して指揮者を務め、同時に音楽大学の講師として後進を指導する教育者でもあるということです。その和波さんの音楽的半生は、まさに類い稀な感動の人間ドラマです。
小澤 征爾
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